目の下のクマについて

クマの種類

茶グマ

色素沈着が原因

主に、アトピーやアレルギーがあって目元を搔いてしまう方や化粧品が合わなくて色素沈着してしまったりすると目元がこげ茶っぽくなり、肌のトーンが落ちてしまいます。

青クマ

血行不良

主に、寝不足により血流が悪くなっていると目元が青く見えてしまいます。その場合は、しっかり睡眠を取ることで血行不良が改善されクマの症状が改善されます。

黒クマ

目袋が突出してできるクマで、一番相談が多いタイプ。このふくらみが影を作ることで黒クマとして目立つようになります。大元の原因はたるみです。

目袋のたるみ

突出している目袋の中身は「眼窩脂肪」という脂肪で、横から見ると皮膚・眼輪筋・眼窩隔膜があり、その中に脂肪があります。

年齢と共に、皮膚はたるみ・筋肉は弱まり・隔膜は薄くなります。全部がゆるくなることで、奥にある脂肪が前に出やすくなります。
それがいわゆる「目袋」と呼ばれるものです。個人差があり、若いうちから出ている方は、家系であったり、骨格が原因です。眼窩脂肪が多い方は、目の下のたるみは、それほどないけれど、なぜかボテッと出ている方もいらっしゃいます。

そのような方は、20代、もしくは10代の後半くらいから出てる方もいらっしゃいます。年齢と共に、そのたるみがドンドン出てくると、目の下がドンドン前に出てくるので、結果、疲れて見られたりしやすいと悩んで来られる方が多いです。

治療法としましては、色々な考え方がありますが、ある程度、目の下の脂肪が多く出ている方は、基本的には、その脂肪を少し減らしてあげる必要があります。もちろん、皮膚側からのアプローチもありますが、多くの方は、皮膚を切りたくない考えの方が多いので、アッカンベーをした際に見える裏側から「経結膜脱脂術」という、裏から脂肪を少し減らしていく方法があります。

目の下の脂肪は、内側・真ん中・外側の3つの部屋に分かれています。よく経結膜脱脂術の症例写真で、目の下に取った脂肪をポンポンポンとわざと乗せて、この部分から取りましたよ、という写真がよくあります。たまに、その脂肪が鬼のようにたくさん乗せてある写真もありますが、あれは少しやりすぎです。
目の下の脂肪は解剖学的に3つに分かれており、脂肪除去をする場合は、適量を除去するのが最適です。脂肪を取りすぎてしまうと、目の下は凹んでしまいます。

目袋の下がくぼんでいる方は、目の下の脱脂をしただけでは綺麗になりません。その場合は、「ハムラ法」といって、目の下の脂肪を取らずに、ティアトラフ(内側のライン)に脂肪を移動させるという手術もあります。

もしくは、目の下の脂肪を除去して、他の部位(太もも・お腹など)から取った脂肪を注入し、ホホをふっくらさせることでクマを改善する方法もありますが、この場合は、目の下の脂肪除去と脂肪注入を別の日に行うことをおすすめします。

理由は、目の下の脂肪除去をする際に、局所麻酔をします。部分麻酔ですが、量を使用するため、麻酔をすることで目の下に少しボリュームが出て膨らみますので、正確な治療が出来ません。
一旦、目の下の脂肪を除去し、腫れが治まってから必要性があれば、後日、脂肪注入をする方法が確実に気になる部分を補えます。

目の下のクマ治療まとめ

目の下のクマ改善には、皮膚を切らないで取る方法や皮膚を切る方法など色々あります。
自分で目の下をマッサージしたら黒クマが改善することはありませんので、クマでお悩みの方はお近くのクリニックでご相談されて、本当にどの治療法が自分に合っているかを診察してもらうことが大事です。

いずれにせよ、カウンセリングを受けてその場で決断せず、一度持ち帰り、しっかり考え、その手術が本当に必要かどうか、場合によっては違うクリニックで、セカンドオピニオンを聞いてみても良いと思います。ゆっくり対策を立てて治療に望んでいただきたいと思います。